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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

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蛭子能収プロフィールphoto

蛭子能収

1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

Vol.72 私は恥ずかしいギャンブラー


 このところ、芸能人とのパチンコバトルを2回やった。相手はきれいな女優さん、もしかしたらアイドルだったのかも? 最初に名前を聞いたのだけど忘れてしまった。
 このパチンコバトルは、2人でパチンコをして、どちらが多くの玉を得るかという対戦だ。出たパチンコ玉を両替できるかといえばできない。2人で勝負して2時間ほどの間にどちらが多くの玉を出せるか?で勝負は決まる。
 1回目の勝負は琵琶湖近辺のホールだった。どういうわけか、私の台が爆発的に出た。こんなに出ると自分のものにはならないが面白い。一方、女優さんのほうはさっぱり出ていない。
 2時間後、バトル終了。私が圧倒的勝利。この勝負、買った分の出玉を私がもらうわけではない。出玉の多いほうが勝者ということになる。
 なんだそれじゃ、もっと早くに止めてもよかったんじゃないかと思ったが、子供っぽいなと思われるかもしれないので何か言うのは止めてしまった。

 それから、約半年後、今度は大阪のホールからの出演依頼が来た。行ってみると、今度の相手はグラビアアイドルの人だった。格好がちょっと寒いんじゃないかと思ったが、聞くのは失礼かなと、何も言わなかった。
 今回は彼女が圧倒的に玉を出した。一方私は0だった。完全に負けてしまった……。
 負けたからって、私が何か払うわけではない。負けても私は1円のお金も出すことはないのである。私にはパチンコ勝負で相手のグラビアアイドルに負けたという事実が残るだけなのである。
 ギャンブル勝負では負けたけど、ポケットのお金は減ってないし何の痛みもない。もはやこれはギャンブルではない。仕事である。
 もしかしたら、私はギャンブルに負けたのでいくらかの損害を受けるべきだったのかもしれないが、それもなかった。悲しいかな、お金を払わなくて助かったと思ってしまった。ギャンブル好きで負けてお金を払うべきだと思ってたのに、この助かったという情けない考え!!

 今回のことで、自分は「ハジなヤツ」だと思った。しかし、このことを知っているのは、ここにいる参加者のみだから「まぁ、いいか」とも思う。
 一般的にギャンブルする人はケチなやつが多いと聞いたことがある。私もケチなヤツの一人と、参加者には知られてしまったか。
 ギャンブラーというのは、名前の響きから「格好いいな~」と思われるかもしれないが、少なくとも私は欲張りでケチな上、親切心もない恥ずかしいギャンブラーであることは間違いない。



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