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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

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蛭子能収プロフィールphoto

蛭子能収

1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

Vol.16 仮想勝負


 競馬で大儲けして税金を納めてなかったことで話題になった人がいた。ギャンブルファンの興味の的は税金うんぬんではなく、約一年間で1億5千万程、どうやって儲けることができたのかということだろう。
 どうも彼は、昔、大儲けして税金を払う前に外国に帰ってしまった外国人馬券師グループの馬券の買い方を真似た気がするのだ。その必勝法とは、そのレースで絶対に3着まで絡みそうもない馬を3頭選び、そのほかの3連単馬券をすべて買うというものである。もしかしたら2連単でもいいかも。
 本命で決着しても損をしないよう厚く買い、オッズを見つつ、どれで決着しても少しずつ儲ける賭け方をしていたのだ。
 この方法を競艇でもできないかと競艇専門誌のマクールから頼まれ、やってみた。

 時は10月21日、平和島競艇場で行われていた競艇ダービーの優勝戦である。その日は私の誕生日でもあった(関係ないが)。
 競艇ダービー優勝戦のメンバーは、「1.瓜生正義」「2.田村隆信」「3.中沢和志」「4.山口達也」「5.今村暢孝」「6.松井繁」この6名。この中から2人消す。たった6名の中から2名消すのは難しいが、SGレースにそれ程出てこない「4.山口」と「5.今村」を消すことにした……。
 残り4名の全ての3連単券は24点ある。この24点全てのオッズとにらめっこしながらいくらずつ買えば儲けることができるのか考える。この作業が結構やっかいである。

 「123」の本命が980円。まずこれは一万分買ったとして、他のも、オッズに合わせていくらずつ買えばいいのか?
 結局一万円ずつ買ったのが「123」「126」「132」の3点。6千円買ったのが「213」「231」、5千円が「136」「216」「236」、4千円が「162」「163」「261」「263」「312」、3千円が「316」「321」、2千円が「326」「361」。千円が「362」、6の頭は全部万穴なので、700円、600円、500円、100円の買いになった。
 計91100円の出費。結構デカい金額が出てゆく。しかし当たれば、すべて9万以上にはなる計算だ。

 レースは始まった。インから本命の瓜生が逃げる。結局、このまま3周逃げて優勝。2着に「3.中沢」、3着に「2.田村」。3連単は「132」で決まり、配当は1260円の2番人気であった。出費は91000円。払い戻しは126000円なので、一応30000円は勝つことができた。

 どうですか? 9万円の出費で、まァ、当たって120000円の払い戻し。
 こういう風な買い方で競馬の人たちは勝っていったわけですが、みなさん、最初に9万円も使えますかね? 2人消すってのも大変ですよね。特に競艇の場合、消した選手がよく絡んできますからね。


 実は今回の原稿はニセ実験でして、本当の私は穴から買って当たらず、5万円負けています。
……必勝法、いつも考えてるんですけどね…。

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