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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

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蛭子能収プロフィールphoto

蛭子能収

1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

Vol.18 2013の勝敗


 2013年も終わりが近くなってきた。この年のギャンブルは勝ちか負けか?
 負けに決まっている。18才の時から66才の今に至るまでギャンブルをやり続けたけど、勝った年は一度もないのだ。一年を通して集計すればギャンブルで勝ったという人は、ほんの数人しかしないのでは? それほど、勝つことは難しい。それでも勝つことを夢見るわけである。

 テレビの仕事で芦屋ボートレース場へ行った。別にギャンブル番組の取材ではない。都道府県別に2013年一番活躍した人は誰か?というコーナーで香川県の代表としてボートの平山智加選手が選ばれたのである。
 競艇好きなら彼女がトップクラスというのは誰でも知っている。その彼女へのインタビュアーとして競艇好きの私が選ばれたというわけであった。
 朝早く羽田から福岡へ飛び、マイクロバスに一時間半揺られて11時頃、芦屋ボート場へ着いた。そしてピットにて平山選手へマイクを向けた。

 彼女にとって今日の芦屋でのレースはとても大事なレースだ。女子賞金王のトップに立てるかという大試合。今日一着を取れば明日の優勝戦は有利な一枠が手に入るという本当に彼女にとって大きな勝負の日なのだった。こんな日にまったくレースと関係ない番組のインタビューに、きちんと答えてくれるのだろうか? 私は不安だった。
 ところが彼女は終始、笑顔で答えてくれた。
「ボートレースを全国の人に宣伝してもらえて嬉しいです。インタビュアーの人が競艇好きのエビスさんでよかったです」
などど私をもおだててもくれた。

 インタビューは終わり、ディレクターが言う。
「蛭子さん、11レースに出る平山選手のレースを撮影しますので舟券を買ってください。平山選手が勝って、その舟券を当てた蛭子さんを撮影できたら理想です」
と言う。「わかりました」と私。さらにディレクターは言う。
「蛭子さんポケットの中にいくら入ってます?」と。
「17万円です」と答えると
「蛭子さん、それ全部賭けましょう!」
 私はギャンブル好きだけどセコい派なのだ。1レースに賭けるのは一万円か多くても3万円くらい。それを17万全部賭けろなんて!!

 断固拒否したが「蛭子さん賭けましょうよ、ドバッと行ってください」…他人のお金を何と思っているのか?「番組を面白くしましょう」とディレクター。
 「わかりました。じゃ1点一万円の6点買いで計6万使います。これが精一杯です。私は1点最高に買っても2千円。一万円なんて本当にすごい決断なんです」
 ディレクターは不満ながらも承知してくれ、11レースを迎えた。
 平山選手からの6点買い。3連単である。
 そして平山選手は見事1着。それで私の舟券は当たったのかというと外れ。
 競艇って本当にね、2着3着を当てるのが難しいんだって!!
 ディレクターよ、6万円返してくれーーっ!
 
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