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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

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蛭子能収プロフィールphoto

蛭子能収

1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

Vol.20 競艇場での仕事


 2日連続で競艇場での仕事が入ると、やはり嬉しくなるものだ。
 2月22日、ボートピア栗橋での仕事は、競艇雑誌編集長との舟券勝負。戸田ボート場で行われている記念レースの舟券の予想をして、どちらが多く当てるか? 勝った方に1万円の賞金が出る。
 3連単で12点予想をしてパネルに書くルールで、12点も予想するなら大抵は当たると思われてるかもしれないが、なかなか難しいもんだ。なにしろ3連単だと組み合わせが120通りもあるのだ。確率はかなり低くなる。
 それを1レース、2レースと連続して編集長が当てた。私は4レースまで連続してはずれ。後半は10レースから最終の12レースまで3レースでの勝負。残り3レースすべてを私は当てなければ勝てないことになる。
 10レース、11レース、私がはずし、編集長の勝ちが決定して勝負が決まった後の12レースでやっと私が当てた。

 栗橋から電車で3つ乗換えて羽田空港へ。19時30分発の飛行機で高松に行く。
 高松で一泊して朝8時半にイベント担当の記者と朝食を摂った後、鳴門ボート場へ向かった。鳴門は施設改善の為、2年間レースを休催する。今日は、その古い施設での最終日ということでイベントの出演者として招かれたのだった。
 イベントは場内の舞台に立って司会者と競艇トークを15分くらいして、7レースと10レースの発売中に出演して喋ればいい。その他の時間は記者室にて舟券を買って遊んでいればよかった。

 最初の仕事、7レースまで私は一つの当たりもなく沈んでいた…。そして舞台に立って、沈んだままのトーク。終わって舞台裏に帰ると記者に「エビスさん、元気ないじゃん」と言われた。遊んでた舟券が全部はずれて確かに私は暗かった。しかしテンションを上げるのが仕事ではないのか!! このままでは仕事を失ってしまう!

 記者室に戻って再び舟券を買う。当たらない。今日のギャラがなくなり、タダ働きになってしまう!
 こんな気持ちで10レースのトークイベント。選手も一人登場してくれた。テンション上げなければと思いつつも、やはり観衆を湧かせることはできなかった。
 また記者や他の関係者に「エビスさん暗いねー。負けが響いてるね」と言われる。

 「こんなんじゃダメだ。遊びと仕事をしっかり分けろよ!! エビスッ」
と気合いを入れたいが入らず。ラスト12レースまで遊んで、大負けになって鳴門ボートを後にした。

 実はこの2日後にも大村ボート場で仕事があるのだ。舟券はずして、お金が減ってテンションが下がるなら、こんな仕事受けるべきではない、とキチンとした人は言うだろう。しかし私は受ける! 喜んで受ける!!
 もしも舟券に勝ってギャラももらえたなら喜びが倍になる。そうなればテンション上がりっぱなしである。その時を夢見てる私だった。

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